2011年 04月 05日
ツーリスト |
カフェで朝食を取るエリーズのもとに一通の手紙が。
『8時22分、リヨン駅発の列車に乗り、僕の体型に似た男を捜せ。」
国際指名手配犯のピアースからの手紙である。それを受け取ったエリーズは、
列車で気弱でおっちょこちょいなアメリカ人ツーリストのフランクに声をかける。
そして彼らのスコットランド・ヤードと犯罪組織からの逃亡が始まる。舞台はベニ
スへと場所を移し、ある晩ホテルからの運河を眺めながら、エリーズはフランク
にピアースの思い出を語る。その手元にはヤヌス神のチョーカーが。この小物が
物語の裏にちょろちょろと流れるテーマの分水嶺となっている。
エリーズはピアースからの指令を拒否しようとしながらも、避けることはできない。
嫌だと思うのだが、その指示に従って動いてしまう。しかしながら、その好きと嫌
いを乗り越えて、それでも一緒にいようとする二人の姿は、ヤヌスの象徴する二
面性の下を流れ、普遍的な愛へと注ぎ込んでいく。それを横から見、それでもエリ
ーズへの思いを諦めようとしないフランク。しかし、フランクは実はピアースであっ
たということがわかるのだが。つまりエリーズはピアースのおどけた姿を、そしてま
ぬけな道化的な一面を新たに見、愛するのだろう。しかしながら、アンジェリーナ・ジ
ョリーとジョニー・ディップとの組み合わせはなかなか強烈だ。事実カップルが多か
ったのだが。そこでふと考えた。この映画を見る人は、この映画のメッセージに、ふ
とお互いのことを考えてしまうだろう。つまりお互いの嫌なところや、好きなところを改
めて考えてしまうのではないのか。とすると、この映画を見ることによって、スクリー
ンの前にいる恋人達もまたお互いの愛を再確認することになるのではないのか?で
は、この映画が真正面から受け止められたかどうかが問われるのはどこだろうか?
それは、スクリーンの中だけではなく、外に於いても恋人達が愛を確かめられるかど
うかであろう。つまり、作品の内から外へと愛が溢れ出すのである。
☆☆☆
『8時22分、リヨン駅発の列車に乗り、僕の体型に似た男を捜せ。」
国際指名手配犯のピアースからの手紙である。それを受け取ったエリーズは、
列車で気弱でおっちょこちょいなアメリカ人ツーリストのフランクに声をかける。
そして彼らのスコットランド・ヤードと犯罪組織からの逃亡が始まる。舞台はベニ
スへと場所を移し、ある晩ホテルからの運河を眺めながら、エリーズはフランク
にピアースの思い出を語る。その手元にはヤヌス神のチョーカーが。この小物が
物語の裏にちょろちょろと流れるテーマの分水嶺となっている。
エリーズはピアースからの指令を拒否しようとしながらも、避けることはできない。
嫌だと思うのだが、その指示に従って動いてしまう。しかしながら、その好きと嫌
いを乗り越えて、それでも一緒にいようとする二人の姿は、ヤヌスの象徴する二
面性の下を流れ、普遍的な愛へと注ぎ込んでいく。それを横から見、それでもエリ
ーズへの思いを諦めようとしないフランク。しかし、フランクは実はピアースであっ
たということがわかるのだが。つまりエリーズはピアースのおどけた姿を、そしてま
ぬけな道化的な一面を新たに見、愛するのだろう。しかしながら、アンジェリーナ・ジ
ョリーとジョニー・ディップとの組み合わせはなかなか強烈だ。事実カップルが多か
ったのだが。そこでふと考えた。この映画を見る人は、この映画のメッセージに、ふ
とお互いのことを考えてしまうだろう。つまりお互いの嫌なところや、好きなところを改
めて考えてしまうのではないのか。とすると、この映画を見ることによって、スクリー
ンの前にいる恋人達もまたお互いの愛を再確認することになるのではないのか?で
は、この映画が真正面から受け止められたかどうかが問われるのはどこだろうか?
それは、スクリーンの中だけではなく、外に於いても恋人達が愛を確かめられるかど
うかであろう。つまり、作品の内から外へと愛が溢れ出すのである。
☆☆☆
by killingyousofty
| 2011-04-05 21:32
| 映画